女性の排尿障害

女性の排尿障害について説明しましょう。排尿障害は女性と男性では大きく違います。それは尿道の形が違うからです。
女性で一番多い悩みは尿失禁です。くしゃみをした時に尿が漏れてしまう女性は少なくありません。腹圧性尿失禁と呼ばれています。つまり、尿を抑えるための膀胱括約筋が弱くなっているのです。
尿失禁を抑えるために体操によって括約筋を鍛えたり、内服薬を使用したりします。重傷の場合は手術をすることもあります。いずれにしても泌尿器科で診察を受けることが大切です。
それから頻尿も女性の悩みとして多い症状です。尿の回数が多いため、日常生活に支障が出る場合もあります。また、急激に起こる強い尿意が大きなストレスとなるのです。日中に8回以上、夜中に3回以上がおおよその目安です。もちろん、自覚症状がありますから、いつもトイレの場所を確認していることでしょう。
治療を必要とするかどうかは、問診などを通して決定されます。水分の取り方や薬の服用をすすめられるようです。
過活動膀胱は尿意切迫感がある症状です。急に尿意が出てきて、我慢できなくなります。
トイレがない場合は尿漏れになることもあります。いずれの症状でも、感覚的なイメージでの症状ではなく、排尿日誌をつけることをすすめられるでしょう。正確な排尿の状況がわかれば、対処の方法も具体的にできるのです。排尿の回数、量、漏れの有無、水分の摂取量などを記録します。水分を取った後の排尿は正常ですから、異常との区分けが必要なのです。