排尿障害の原因と治療および改善法

排尿障害と癌

 

 

癌の手術をした後に排尿障害になる人がいます。女性の場合であれば子宮癌です。手術をした時に膀胱にある神経が異常になるのです。

 

 

排尿障害の一種として神経因性膀胱があります。排尿のタイミングをうまくコントロールできなくなるのです。急に尿意をもよおすことや、何度もトイレに行きたくなります。1日の尿の量は変わらないのですから、1回の排尿の量が少なくなります。トイレに行ってもほとんど出ないこともあるのです。

 

 

正常な人なら膀胱の神経が尿の溜まり具合に合わせて脳に情報を伝えます。しかし、排尿障害の人は、その伝達がうまくいかなくなるのです。訓練によってコントロールできるようになる場合もあります。膀胱訓練です。尿意があっても我慢する訓練です。短時間から少しずつ長くしていきます。これによって頻尿を解消できる人も少なくないのです。

 

 

男性の場合は前立腺癌です。前立腺は生殖器としての役割と排尿の役割があります。癌になると尿道が圧迫されるため排尿障害となるのです。もちろん、前立腺癌になれば治療することが重要です。ただの排尿障害と決めつけるのではなく、癌を疑うことも必要です。最近はPSA検査によって前立腺癌の発見が容易にできるようになりました。健康診断などでPSA検査をしてもらいましょう。

 

 

癌の治療は必須なのですが、排尿障害は程度によって治療するかどうかが決まります。多くは自己申告による判定です。自分が排尿障害だと思っていなければ、治療は必要ないのです。